第一章 一瞬

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 人はこれを、という。陽太もそのことは薄々分かっていた。瑞穂に一目惚れした、一瞬で。  一瞬で人は何にだってなれる。天才になることも、馬鹿になることも、愛されることも、孤独になることも。何だって一瞬だ。世界は変わる。陽太のように、一目惚れして景色が変わったように。
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