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うああああ、何で俺の髪撫でてんだよぉぉぉぉ。
あああルスの手あったけぇぇぇぇ。
すげえ頭ふわふわするぅぅぅぅ。
「レイ……、大丈夫か?」
あっやべ。ぼーっとしてた。
「ヘーキヘーキ、まだまだいけるぜ!」
なるべく元気に答えて、俺は腰を振る。
ズッ……、とルスのものが俺のナカを擦る。
「ぅぁ……」
あああ、すげぇ気持ちイイ……。
ルスのものだと思うと、もうなんか、二度と抜きたくねぇな……。
上がる息に誘われるように、夢中で腰を揺らす。
「あ……、あぁ……、っぅああ……っ、ぁあ……ん……っ」
出しても、入れても、内側に甘い感覚が繰り返し広がる。
「うぁ……くぅ……んっ」
女っていつもこんな気持ちいいのかよ……。
と今までのアレソレを振り返って、いや、そんな事ねぇな。と思う。
多分これは、俺が、ルスのものを入れてるって事そのものに感じてんだろうな。
「っ……」
俺の下で、ルスが小さく息を吐く。熱い熱い息だ。
精悍な顔立ちのルスが、ほんの少し苦しげに、太い眉を寄せている。
小さな瞳がじんわり滲んでいて、頬も赤く染まっている。
乱れた黒髪が額にも頬にもかかって、汗で所々張り付いてる。
すっげぇ色っぽい……。
俺の……俺の身体で、こんなに、感じてくれてんだな……。
胸に喜びが広がると、内側が震える。
「ぅあ、ぁ、あああっ……んっ、あぁっ」
びくりと腰が浮いてしまう。
ルスを愛しく思う度、感度が上がってゆくのが自分でも分かる。
激しい快感に堪えきれず、動きを止めて息を整える。
「あ、……は……はぁ…………っ」
「疲れたか?」
労わるような声とともに、肩をそっと撫でられる。
「いや、大、丈……」
上がった息の合間から何とか答えようとした時、不意にナカを抉られた。
「ぅあぁあっ!?」
不意打ちと驚きに声が上擦る。
「少し代わろう、お前は休んでおけ」
ルスの低い声が、温かい響きで耳に届く。
え、ちょ、ま……。
ぐい、と腰を掴まれ引き寄せられる。
「ぁああっ!」
下からルスがズンズン腰を突き上げる。
「や、あっ、まっ……っ!」
その上俺の腰をでっかい両手で掴んで揺らしてくる。
「ちょ、まっ、あっ、あああっ、ゃあああああんんっっ!」
なに、こ……れ……、うぁ、きもち、い……っ。
「ルス、ま……っ、あぁあっっ、まてっ……て……っっんんんっ」
やべ……な……んか、来そ……ぅ。
「イクぞ。……いいか?」
ルスの低い声が、少し掠れていて、すげぇ色っぽい。
え、ちょ、待て、イクって、このま、ま……?
ぐん、とルスのものが深く俺を貫く。
「あぁああああぁっっ!」
甘く痺れるような快感が、いっぱいに広がって、もうはち切れそうだ。
ルスはぐいぐいと奥を穿ちながら、俺の腰をそれに合わせて振る。
「あぁあっ、やぁあぁっ、まっ、ルス、うぁ、あぁああぁっっんんんんっ」
揺れに合わせて、立ち上がりきった俺のものがルスの硬い腹に当たる。
ぽたぽたと先走ったものが落ちて、その上から、俺の口から飲み込みきれなかった雫が落ちる。
口を開いていても、どんどん息が苦しくなる。
も、息、吸えね……っ。
俺は揺さぶられる度にあられもない声をあげて、あまりの快感にどうしようもなく身を捩った。
一瞬、どくりと脈打つようにして、ルスのものが俺の中で怒張する。
みちみちと音がしそうな程に内側を広げられた途端、俺の内側が勝手に収縮を始めた。
そこをさらに、ルスのものが強引に擦り上げる。
「っぁっっっっ!! ぅぁぁあああああぁぁぁあっっっ!!」
途端、奥に熱いものが叩きつけられる。
あ……ルスの、が、俺ん中……っ。
熱くて、すげぇ、気持ちい……っっっ。
「っ……」
ルスが小さく声を漏らす。
俺は、止まらない快感にただ嬌声を上げ続けていた。
ビクビクと体が勝手に跳ねる。
目の前がチカチカして、ルスの顔がよく見えない。
なん、だ、これ、っっ怖ぇ。
「ゃ、ぁっっっ、ぁぁっ、なん、これ、止まら、なっっっっっぅあぁぁぁっっ!!」
腹の奥がぎゅうぎゅういって、身体中の血が集まる。頭の中が、真っ白になりそうだ。
俺の前からも、勝手にビュクビュクと白い物が吐き出される。
「ふ、ぁ……ルス……っっ」
必死で伸ばした手に、ルスは自分の頬を寄せて、口付けた。
ルスも眉を寄せて、苦しそうな顔をしてた。
「大丈夫だ」
そっと囁かれて、俺はホッとした。
酷い快感の渦がほんの少し遠のく。
でもまだ甘い感覚が何度も何度も俺の奥で響く。
ルスは俺の肩を引き寄せて、俺を胸に抱いた。
「ぅ、く……んんんっ」
まだ奥がビクビクしてる……。腰が時折勝手に跳ねてしまう。
ああ、そうか、俺……、ナカでイったのか……。
「っ……、ん…………っっ」
快感に、何度も何度も息が詰まる。酸素が足りなくて、頭がぼうっとする。
「レイ、大丈夫か?」
分厚い手が俺の頭を引き寄せる。
口付けられて、そっと空気を送り込まれた。
「ぁ……」
ゆっくり離された唇が、寂しい。
「ルス……、離さない、で、くれよ……」
「まだ繋がってるだろ?」
ルスがその小さな瞳で優しく微笑む。
温かい手が、俺の背を、肩を、優しく撫でている。
ああ……、そうか。そうだな。俺はルスを身体の内側で感じながら、ルスの胸元で目を閉じる。
「ゆっくり息を吐いて、それから吸え」
囁かれて、その通りにする。手足の先から痺れが消える。
どくどくと脈打つ快感は、少しずつ遠ざかっていた。
代わりに、急激な疲労感と多幸感に包まれて、……うう、めちゃくちゃ眠い。
「ルス……、俺、寝そう……」
「ん、このまま寝れば……。いや、お前、俺のを出さなくていいのか?」
「あー……。出さなゃだよなぁ……。……でも俺、ルスの、出したくねぇな……」
「馬鹿なこと言ってる場合か。体に悪いだろう」
「悪いかぁ……? あー……、そーいや、出さねぇと腹下すって、聞いたことあんな……」
「お前は……一体どこでそんな情報を仕入れるんだ」
ルスの呆れたような声。
でも、ルスの手はまだ、俺を優しく撫でてる。
ルスの手……あったけぇな……。
ルスの手が通った後が、頭も、肩も、なんかふわふわしてすげぇ気持ちいい……。
あー……。
やっぱダメだわ。俺……、目……開かねぇもん……。
「レイ? おい、レイ! ……寝てしまったのか?」
ルスの声が遠く聞こえる。
ごめんな。
ちょっと……寝かして、もらうな……。
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