覚えている

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覚えている

 小学生の頃よく遊んだあの子は今どうしているだろう。 学年は一つ下だけど、何故かいつも遊んでいた。 学校で約束して、放課後に会う。 毎日が楽しかった。 年上だからって格好つけたりもした。 それさえも楽しかった。 時が経つのは当たり前で、自然な流れは存在して。 次第に大人になってゆく。 お互いが何かを知ってしまったかのように。 初恋だったから。 繋ぎ止めたかったのに。 なりたくない大人へと。 心と体が変わってゆく。 完
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