世紀末就職活動奮戦記

4/4
前へ
/4ページ
次へ
7月1日 4:00から江坂でB[の面接。 事務で経歴不問と会って、倍率は高いかなーとは思ったが、とりあえず面接に向かう。 位置的にはいつぞや言ったテレセンの事務所の近く。きれいなビルの5Fへ。 すんなり通されて、履歴書渡して、なんかほとんど一方的にしゃべられて、「じゃあ、これで」って、おい。こっちからは時間的なことと勤務地はここっていうのしか聞いてへんぞ。 「今日の面接の方は明日には結果が出ます」って、電話してくれといわれて、面接終了。おいおい、5分くらいしかたってへんやないか。 ここまでくんのに45分はかかってんねんで、一応。 ま、最近の面接って長々しゃべったら受かるってわけでもないし、どーでもえーわ。 受かったらラッキーって言うくらいやしねえ。って、これってほとんど宝くじ並?   7月2日 前の日に面接を受けたBに電話する。 3:30くらいにしてみたら、「担当者がいないのでまた後で」といわれて、しょうがないので5:00にかけなおす。 今度は違う奴が出て「明日の夕方にこちらから電話します」とかふざけたことを抜かしやがったので、「昨日電話するように言われたんですけど」とおもっきりタメ口で文句を言ってやる。 ぼそぼそと後ろで話す声がして「もう一度6:00にかけなおしていただけますか」って、なあ、何回かけさせる気なんじゃ!テメーの都合ならテメーからかけてきやがれ! 怒鳴りたいのをかなりの理性を総動員させて押さえる。万が一でも受かってたらいやだしー。 わかりました。とがっちゃん。半分キレてる。 そして6:00。予想したとおり「すいません、今回は見送りということで」ぶっ殺すぞ貴様―っ!電話代と電車賃と履歴書返しやがれこのクソ野郎っ! はいそうですか、と受話器を叩きつける。それくらいしてもバチはあたらんと思うぞ?ほんまにふざけやがって。   7月7日 2:30から南森町で面接。 改札を出たとたん、切り抜きを見て出口を間違えたことに気付く。したかないので地上に出て本来出るはずの出口まで歩く。 住所を辿りながら、ひたすら歩く。10分前に着いているにもかかわらず、場所がわからず歩き回る。 時間が2:35を回り、歩いているうちにポリボックスを見つける。生まれてはじめて警官をとっ捕まえて道を聞く。辿っていってみれば、出口のすぐ真横ではないか。 出口を確かめたわしは思いっきり反対側に向かって歩いていっていたのだ。 一周して戻ってきて、約15分の無駄。あああ。 ビルに入って、事務所のドアを開けると同時に、面接が終わったらしい女の子とすれ違う。 代わりに通されて、「書いておいてください」とペーパー一枚渡されて、放っておかれる。 その間、奥ではずーっとべらべらしゃべりっぱなし。おまえら、面接の人間来てんだから、もーちょっと黙って仕事してろよ。 説明を受けて、人材派遣業って言ってる割には、しょぼいなあって感じ。 携帯ショップは店員いっぱいだそうで、モバイルショップが何件かあるといわれたが、新大阪と東三国と門真。 心斎橋はどうですか、って、おいおい、何でそんな遠いとこばっかやねん。 明日には電話入れますー、といわれて、面接終了。 その足でTと待ち合わせの本屋へ向かう。しかし、久々の革靴で足の裏がいた。底豆が痛い。 痛いんじゃーっ!キレそうに痛い。 ふう。 約二ヶ月ぶりに茶をシバく。CGのためにパソコンスクールに通うそうで、がんばるねえ、T。 よくよく考えてみれば、わしパソコンで何するか考えてなかったわ。 文章入力は、わざわざパソでせんでもワープロあるし、現時点ではインターネットにもつながってへんし、難しいっちゅうねん。 がんばって資格を取ってハクをつけなさい、と「ケイコとマナブ」をプレゼントされる。むむむ。資格かあ。なんも持ってないもんなあ。 どうして人間って目で見てすぐわかる物差しがほしいんでしょうねえ。しかもちょっと見たくらいでわかるわけないのにねえ。 中身はどうでもいいんでしょうねえ。 ああまともな仕事につきたいなり。 メール交換して、インターネットして、資格とって、趣味のスクールに通って、部屋キレーにして…その前に仕事はないのか、仕事はっ。 そう言えば、家出る前に郵便でS鑑定事務所からとどいとったんで、「まともに履歴書くらいは返してくれるんか」と思って封を開けると、「今回はどーたらこーたら」の紙が一枚入っていただけだった。 おい、履歴書はどないやねん!こんな紙いらんから、履歴書の写真だけでもかえさんかい!ボケ!どこまでもむかつくっちゅうんじゃ!   7月8日 さんざんわしを悩ませた「モデムが見つかりません」の難関をクリア。 っつっても、何でだか「パルス」と「トーン」が逆にチェックされていただけだった。 おかしい。 あのVAIOのカスタマー登録はいったいなんだったんだ。どうしてつながったんだ。いついじったんだ。なぞが無限大である。うむう。 おかげでようやくDIONとサインアップできた。が、インターネットエクスプローラーでもポストペットでも、何だがエラーが出てメール送信ができない。 何でやねんっ。 ちゃーんとメモもとったし、入力もしたはずやのに、「POPアカウントかSMTPサーバーが違います」と出る。 おうてるんとちゃうんか、これ!どこが違うねん、わからんわっ!うきーっ! メアド取得に苦悩しながら、どうにか決定。 しかし、メールを送るにはどうしたらいいのだ。パソコンは奥が深過ぎでなんかいっこしようと思ったら説明書読んでもわからんことばっかりやし。もっと簡単にせえ!   7月9日 梅田でパチスロTの面接。 アルバイトなんであっさりOKでんかなーと期待していくが、店はなんと2シマしかなくとんでもなく小さい。 尼崎のBよりまだ小さいかもしれない。大丈夫なんか、こんなんで。 15分も前に着いたので、仕方なく店の周りをうろうろしながら、ゲーセンに入ったり、トイレに行ったりと、時間をつぶす。 5分前になってようやく店に入る。わりと若そうなねーちゃんがそのまま面接してくれる、が。 リーマン対象だから土曜日は店が9:30まで、だとか。なんとパチ屋関係なのに盆休みと正月休があるというではないか。 そりゃあオフィス街だから暇なんだろうけど、なんかへんやねえ。 一通り説明されて、あっさり終了。おい、面接3時からやのに、今3時やんけ。ものの3分ほどかいな。 連絡は火曜日だそうで。結構人数おるみたいやね。はやいとこ決まってくれ、ノイローゼなりそうやっちゅうねん。   7月12日 アウトソーシングのDで面接。 工場関係の請負業をやってるところで、面接は高槻。 ビルの狭いスペースで、どうも肩を骨折しているらしい若いにーちゃんが面接官。 着いたときには二人いて、後から馬鹿そうな男が一人やってきた。 「今日面接あるって聞いたんですけどー」って、おい。もうちょっとまともにしゃべれるようになってから出直してこいや、にーちゃんよー。 アンケート用紙に書き込みが終わった順から簡単に面接。その馬鹿男の説明する声が聞こえる。 「えーとー、海外で通用する英語の試験で、点数がー」って、おまえ、英語しゃべる前に日本語勉強せえよ。 今回の募集は茨木のTの工場らしい。 検品とか組み立てとかだるそうで嫌だなーなんて、ちらりと思うが、「長期で大丈夫でーす」と大嘘をぶっこく。 一週間以内に採用者のみ電話という大変アバウトなお答えをいただき、賢くもありがたく退散する。 その後どうせ高槻に来たんだからどっか寄って行こう、と銀行と薬局による。 薬局でシャンプーセットとのどが最近ずっと調子悪いので喉の薬を買ってビニールをぶら下げて商店街を歩いていると、目の前から何やら見覚えのある顔が…。 「…あ、どうも」って、おいおいさっきの面接官のにーちゃんやんけ。何でこんなとこ歩いてんねん、君。仕事中ちゃうんか? 帰りにパチンコ屋によって、ちょこっとパチンコを打ったらかかった。が、たらたらしてて増えては減り、また増えては減る。だるいので三回かかって交換するが、たった4千円である。 なんとなくもう少ししようかな、とルパンを打つが、これが妙にノーマルリーチが勢いよく止まる。 そんなに慌てて止まらんでもええやんか、って言うくらい、すぐ止まる。もうちょっとゆっくり回れよ、とっつあんみたいのにさあ。 その後ゼウスで時短絵柄で当たるが、単発で終わる。その後また単発。しばらく打って、また時短絵柄を引くがまた単発。連チャンしろよ、150回転も時短あるんだからさあ。もう。   7月14日 日本橋でAの面接。 派遣でコーヒー販売を請け負っている会社。 前日に電話したときも珍しく「お電話ありがとうございます」と愛想がよく、気分が良かったが、面接に出向いて、さらに気分上々。 一応受付カウンターが小さいながらもあるようなビルで、インターホンで面接に来たと告げると、「こんにちは。ソファにかけてお待ちください」ととっても丁寧な台詞が帰ってきた。 今まで行ってきた中でも、ピカイチに対応がいいねえ。 受け付け横のソファで待っていると、おじさんがエレベーターで降りてきた。テーブルの方へ促されて、移動する。 「よろしくお願いします」と、先に名刺を渡される。うむむ。本当に礼儀正しくさわやかな対応だ。涙が出るほどうれしいぜ。 履歴書を渡し、説明を受けている合間に、「あれ、コンタクトをされているんですか?」と突然話を振られて慌てる。 あと、いきなり「がんばりやさんですよね?」といわれて、「もし採用が決まれば、研修時間のほうも普通より長い目でも大丈夫ですか」って、うん、まあ、金に窮してるからいいけどさ。 「制服のサイズは何号になりますか?」と、制服のサイズを聞かれて、「9号です」と答えると、「え?9号ですか?大きいと思いますよ、7号で十分じゃないですか?」って、おいおいおい、面接に来た人間おだててどーすんねん。 「ウエストしっかりしてますから」と9号でいいと念を押す。7号なんて見栄はってウエスト入らんかったらどーすんねん。カッコ悪いやんけ。 「結果の方は本日中には無理なので、明日お電話させていただきます。今日は遠いところお疲れ様でした」と、どこまでも果てしなく礼儀正しくてうれしい。 やっぱりサービス業はこうでなくっちゃあねえ。ほんとにホワイトカラーの人間って自分がえらいと勘違いしてる奴ばっかで、慇懃無礼の鉄面皮のお山の大将だもんねえ。 面接に来る人間だって電車賃払って時間さいてスーツ着て気張ってんだから、てめーらも嫌そうに対応すんじゃねーよ、と今まで面接して来たバカヤロウどもに爪の垢煎じて飲ませてぶっ飛ばしてやりたいね、ほんま。 あとは受かることを祈るだけだが、30分たっぷり時間かけて説明してくれたんだし、これだけでも十分満足だよ、わし。受かっていりゃあなおブラボー、ってか。   7月21日 12:00より梅田にてJで面接。 パソコンのオペレーターということで、何をするのかと思ったら、どうやら最近流行り出しているチャットを司会付でやろう、と企画しているんだそうだ。 それもいつ来ても女の子のオペレーターがいるように、有料チャットだそうだ。 「こういうと、エッチな話の相手とか思われがちなんですけど、寂しいと思ったときに相手になれる友達感覚で進めたいんです」と、面接官はとっても熱く語ってくれた。 冷たいお茶を出されて、とってものどが乾いていたんだが、最初に一口飲んだっきり、話の途切れ目がないためにちっとも飲めない。 うう、ちっとは気を使え、おっさん。 しかも、テレホーダイの時間帯からがメインだそうで、夜の9時から夜中の3時まで。 タクシー代は出します、って、あんた、当たり前やん。ホステスと同じ時間帯で働くねんで。 今すぐは無理でも、近いうちに映像付でやるつもりなんですけど、って.、むう。顔出すのか。 あんまり歓迎はしたくないやねえ。自分の顔が相手に見えるんだからさ。 いろいろ説明はしてくれたが、まだ始まってないから時間やら人数やらに問題がある。最初は2人くらいからって、ちょっとー、少ないやんか。 今月の終わりからは始めたいらしいが、そんなんやったら、返事もはよくれ。こっちも切羽つまっとんねん。 しかし、ほっそいビルで、周りは飲み屋だらけ。そこで夜中まで、かあ。むー。   同日3:00。Qで面接。 梅田にあるパチンコ屋の上.。 さんざん時間つぶしでうろうろして、足がふらふらになったころ、ようやく時間になりエレベーターに乗る。 初めて入ってみたが、結構広くてきれい。ビリヤード&バーって書いてあるけど、それはプールバーって言うのでは…と疑問が浮かぶ。 カウンターのオネーチャンに面接だと告げると、カウンターに座っている連中が全員面接待ちの人間だった。うげー。 全部で15人くらいはいたなあ。さらに上に通されて、カラオケボックスの一室で大気。その間にアンケート用紙に記入しながら、説明を読む。 勤務時間が長いからしんどそうだが、まあ自給はましなほう。やっぱしアルコールを扱ってるのといないのとでは、何百円も違うねえ。 面接したのは、あんまし年変わらなさそーなネーチャン。接客業の経験はありますか、と聞かれたので、思いっきり接客業でサービス業のパチンコ店歴を少し縮めて2年ほどと答えた。 「パチンコ店もしんどいですよねー」って、経験あるんっすか?」 あとはちょこちょこなんかしゃべって、5分ほどで終了。待たされた時間の割には短かったねえ。 2時間半近くも梅田をうろうろしていたおかげで、もうふらふら。古本屋で買った本を読み終わったあと、電車で久々に寝こける。   同日6:30 地元のゲーセンのWで面接。 面接からの帰り、もしかしてまた張り紙が出てたりして、とのぞいてみると、大当たり。 バイト募集の張り紙を見つけて、すぐ傍の公衆電話から面接を予約していったん家に帰る。 カウンターの中は広いのかと思ったら、二人入ったらドアがしまらんくらいのほとんど倉庫状態。 どうやって座れっちゅうねん、というくらい狭いところにスチール椅子を置かれて、促されたので仕方なく座る。 が、真後ろから扇風機の風がゴーゴー当たって頭がぼさぼさになる。ばかやろうっ。 とっても年が近そうなにーちゃんが、とってもぞんざいな口調で話す。 挙句の果てに、「いや、僕は店長じゃないんやけどね、店長は他の店にいてるから、僕が変わりに見てるだけで」って、えー加減やなー。 おまけに、そのにーちゃんの横ではヤンキー上がりのドレッド系頭のにーちゃんがやんきー座りしてタバコふかしながら話し聞いてるし。ちょっと向こういっといてって感じ。 「うちの店どんな感じ?」って聞かれて、まあ半分のおべんちゃらを混ぜて「きれいにしてあっていいんじゃなですか」みたいに言ったら、「うっそー!」「マジ?俺耳疑うわ」って、あんたら仕事しとらへんのかーっ! 「いや、ぶっちゃけた話やねんけどな。うちの店長、ちょっと女ぐせ悪くてなー、この間も、女の子それで辞めてしもて。俺らも困ってんねんけど、もし採用になって、店長がどうこういうのがあったら、いうてな。俺らがちゃんと言うし」って、おいおいおい。 大丈夫なんか、この店はーっ! なるだけ早くに結果出します、って、ほんまにはよしてや。今日も三件回ってワン、って言いたいくらいフラフラやねんて、ほんま。   7月22日 1:00より梅田にてOで面接。 久々のまともな企業の正社員。テーブルに案内されて、アンケート用紙に記入していると、氷の入った冷たい麦茶がコースター付で出てきた。 おおおうっ、うれしいぜ。ちなみに今日は外気温32度だぜ。倒れそうだぜ、スーツなんか着てたら。 幸せにお茶を飲みながら、記入し終わったころ、パチンコ屋K店のマネージャーによく似たおじさんが面接官として奥から出てきた。 話の内容は、まあナントカ会員になったら、ツアーだのブライダルだのが安くできて、遊ぶのに便利ですよー、って奴。 春に面接受けたWと同じやね。ただ、こっちはマンツーマンで説明してくれているので、わかりやすくてOK。 その会員権って言うのが、見えない権利に金を払うんじゃなくて、代わりにダイヤモンドを買ってくださいって話。 ただ、お値段が50から100万円。上は無制限。ちょっと高くないかい? まあ海外旅行が好きで年に何回か行くような人間なら、十分元は取れるくらいの激安ツアーなんかもあったけど、むう。 なにが嫌かって。テレホンアポイントしてからじゃないと、仕事にならんわけよね。それって。ううう。電話嫌い。 それでも、「できますか?」って聞かれたので、「したことないからできませんって言ってたら、仕事なんていつまでたってもできませんよね」と言ったら「はっはっは」と笑っていらっしゃったわよ、もう。 そりゃあJPCよりかはずーっと良心的な営業だとは思うよ。教材に100万出せなんて言ってないんだし、ダイヤは形としてずっと残るし、権利は永久だからねえ。 結果は明日報告します、って言われて、かなり迷う。本当にテレアポとってから営業なんかできるのか?このわしが? 散々うんぬんうなりながら考えたくせに、電車に乗ると、また寝こけてしまった。 しかも思いっきり船こいでた。疲れたよう。 ああ不安だ。どうしよう。   7月23日 LAのパチンコ屋の面接を、難波にて。 うだるように暑苦しい昼下がり。地下鉄から地上へ出ると、むわ~んとアスファルトからの灼熱地獄だった。 電話で聞いた道順を頼りに、ビルを探す。わりかしすんなりと見つかったんで、両面テープを忘れた代わりに、ファミリーマートでのりを購入。 ごみ箱の上で塗り塗りと履歴書に写真を貼る。 時間ちょうどじゃーんと、機嫌よく指定された3階までエレベーターで上がって、「面接受付中」の看板がないことに気付く。 なぜだ、どうしてだ?ととりあえずまた下に戻って、裏口までうろうろとのぞいてみれば、その真後ろに同じビルの2号館があった。 手元を見れば「Mビル2号館」だった。はう。 慌てて2号館のほうへ入り、看板が出ているドアを叩く。中は事務所のようだが、何でパチ屋の面接をこんなところでしているのだろう。 しかも。記入してくれと渡されたのは、面接カード。 これって、ほとんど派遣ってことなのか?冗談じゃねーっ、ふざけんじゃねーっ、電車賃返しやがれーっ! 「週6日は入れますか?」って、おい。それって週休1日ってことじゃねーか。なんでバイトで週6やねんっ。 挙句の果てに、「人数が多いので、月曜日まで結果は待ってください」って、ふーざーけーんな!そんなに悠長なこというてる暇あったら、他で探しとるわっ! 電車賃と履歴書と写真返しやがれ。と、とっても疲れ切って、うんざりするのですぐさま退散。 面接となると、どこにも寄ろうって気がおきんのよなあ。何でやろ。   7月24日 前日のパチンコ屋があまりにも当てにならないので、夕方フロムAで見つけたパチンコ店Sに電話をすると、「今から1時間あったら来れるね」と、逆アポを取られてしまった。 おいおいおい。履歴書も書いてなけりゃあ、着替えてもいいひんっちゅうねん。 ダッシュで滑り込み。事務所で面接。古い店やねえ。 こっちの話を根掘り葉掘り、ということはなく。店の話をあれこれ聞く。 「何か質問は?」というので、「もし採用となったら、いつから働けますか」って聞いたら、「いや、ぶっちゃけたはなし、うちは明日からでもいいねんけどな」って、採用なんか? 「明日からでお願いします」と、押し切る。 「じゃあ、就業承諾書にサインして」って、うおおお、採用じゃああっ! まあ、待遇面ではそんなに悪くもなく、良くもなく。だがしかし、一箇所だけ、思わず目がくぎづけになったよ。 基本給。S店で13万だったけど…ここ、9・5万。おいおいおい。大丈夫なんか? だがしかし。そんなことは言ってられないくらい、マジでひっじょーに切羽詰っているのだ。もう働くしかないのだ。ふふふ。 かつてここまで追い詰められたことがあっただろうか。いや、あるわけない。 転ばぬ先の松葉杖。石橋を叩いて壊すと呼ばれたのは遠い日のことではない。 でも、いいのだ。とにかくがんばるのだ。ふう。 嫌で嫌でしょうがないが、これで今日から私はやっと安眠できるのだ。   後日談。 S店勤務をはじめたとたん、登録しておいたいくつかの派遣会社からTELがかかりまくる。 パチンコ店の派遣、工場の派遣、ワゴンサービスの派遣、パソコン系事務の派遣・・・採用したいんやったらはよ連絡せえっちゅうねん! 挙句の果てに好印象だったAのワゴンサービスの話では「電話したんですけど、連絡がつかなくて・・・」って、嘘やん、電話なんかかかってきてへんやん!! とっても惜しそうに言われて、ちょっとひゅる~と哀しくなる。 先に連絡ついてればねえ。めちゃめちゃ好印象やったから、そこで働いてもよかったんやけどねえ・・・でも、もう就職しちゃったよ・・・。 ちなみに、就職したS店では1週間後に保険証をくれた。これって、「辞めるなよ」って言外に言われたようなものでは・・・。 注)パチンコ屋では、社員・バイトを含め出入りが激しいのであまり保険を急いで作りたがらない。   ひどい所では「社会保険はありません」と言う所さえある。   覚悟を決めて、パチンコ屋S店でカウンター業務専属で仕事を始めたのは1999年7月25日のことである。   世紀末就職活動奮戦記・了 「長々と読んでくださってありがとう。お疲れ様でした」 (笑)
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加