20人が本棚に入れています
本棚に追加
「大体テメーがグァムに行きたいなんて言わなきゃ、俺様はこんな目にわな…!」
「何だと!? そっちこそ自家用ジェット機でグァムに行くって言った癖にオンボロジェット機なんか手配なんかしやがって! 用意するくらいなら、まともなジェット機くらい用意しやがれっ!!」
二人の痴話喧嘩は、取っ組み合いの大喧嘩へと発展した。それはもう、激しい罵倒と殴り合いの喧嘩に。
『このチン⚫️ス侍、死に腐れろっ!!』
ジュンは勢に身を任せて太い木の棒を彼に向かって振り上げた。その瞬間をテルキは瞬時に見極めると、鮮やかに攻撃をかわした。
「ど阿呆、死に腐れるのはブリブリぶりっ子のてめぇのほうだ! 穴の分際で図に乗るなよっ!!」
「でやぁあああああああああああああーーっ!!」
「おりゃあああああああああーーっ!!」
テルキはジュンの繰り出す猛烈な棒攻撃を真剣白羽取りで両手で受け止めた。
「チィっ!!」
振り上げた棒を両手で受け止められると、ジュンは舌打ちして顔を歪めた。
「貴様の打撃攻撃は俺様には断じて通じない。1万年と2千年経ってから出直して来い!」
『てめぇは創聖のアクエリオンか!?』
ジュンは思わずツッコミを入れると油断した。その一瞬の隙をつくとテルキは溝内を拳で殴り、そのまま頭上高く拳を振り上げて天に向かって彼を飛ばしたのだった。宙に身体は浮くと、そのまま地面に叩きつけられた。もうそこには「恋人同士」の関係も何もなかった。あるのは″対立″だった。ジュンは立ち上がれないほど酷く身体を打ちのめされた。
テルキは恋人を容赦なくぶちのめすと、ポケットにしまっていたタバコとライターを手に取りそこで一服吹かしてから決め台詞を吐き捨てた。
最初のコメントを投稿しよう!