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――2人で楽しみにしていたゴールデンウィークは、絶望のゴールデンウィークへと変わった。
遭難してから2日、3日が経った。二人はお互いに単独行動をとり。おのおに食料を調達した。だが、ジュンはサバイバル生活には不向きで。未だに空腹に飢えていた。そんな最中、海岸沿いを一人でトボトボと歩いていたら浜辺に落ちていたヤシの実を偶然発見した。ジュンはヤシの実を発見するなり、それを石で叩き割って中の汁を貪るように飲んだ。
もうそこには遭難する前の余裕の彼はいなかった。もう今は、生きるのに必死な姿の彼がいた。ヤシの実の汁を飲んで喉の渇きを潤すと、ジュンは砂浜に大の字に寝そべり、青空を仰いだ。
あー、何やってるんだろう僕。
本当だったら今頃グアムに行って、テルキ君と二人でイチャイチャしたバカンスをおくっていたのに…。なのにこんなハズじゃなかった。よりによって僕が、グァムに行きたいなんて言わなければこんな事には。不意に後悔が胸によみがえると、ジュンはひっそりと泣いた。
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