5『銀河鉄道の夜』(第三夜)

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以上が、賢治の生前に唯一刊行された詩集『春と修羅』の「序」からの引用です。なんだかよくわかんないけど(笑)、素敵でしょ? さらに調べてみると、賢治の著した『農民芸術概論綱要』という芸術論の中でも、「四次」の使用が複数回見られます。ここではこれ以上の引用は控えますが、あれこれ目を通してみると、賢治が「四次」という言葉に、普通とは異なった固有の意味合いを持たせていたことが、だんだんわかってくるような気がします。いや、気のせいかもしれませんけどね。  さてさて、今回は賢治の「四次」という言葉の使い方に少しだけふれてみました。私はこの序文に初めて目を通したとき、気が遠くなりそうなほどの衝撃を受けました。序文それ自体がひとつの詩空間を構成しており、同時に、賢治の宇宙への入り口になっているんだなぁ、と感動しました。  ふと時計を見ると、朝の五時半を回っておりました。というわけで、続きはまた次回に。おやすみなさい。 (続く)
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