0人が本棚に入れています
本棚に追加
1『愛はさだめ、さだめは死』
第1回目は『愛はさだめ、さだめは死』(ジェイムズ・ディプトリ―・ジュニア著)である。
ヒューゴー賞とネビュラ賞(それはいったい何の賞だ?)を、何度も、しかもW受賞し、「現代SFの頂点を極めた」作家の中短篇集であるという。よくわからないが、なんかすごい感が漂っている。しかも、このタイトルはどうだ。
そう思って表紙を見れば見るほど、なんだか、ジェイムズにだまされてもいいような気がしてくる……もういいの、だまされても。好きにして。そんな気持ちで、私は本書を衝動買いしたのであった。
そして私は見事にだまされた。著者のジェイムズは、その筆名にもかかわらず、じつは女性であったのだ(ジェイムズはふつう男性名ですわ)。
彼女の本名はアリス。ペンタゴンやCIAに関与した後、40代後半で大学に入り博士号を取得し、その後突然、SF小説を書き始めるのである。
最初のコメントを投稿しよう!