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いえ、疑うなんてとんでもないのです。私は私の家で彼にものすごく怒られました。赤くて、ぴりぴりして、刺激的です。でも、世界で広く知られているように”怒られるのは期待をしているから”なんです! 彼もそう言っていました。
「俺には”みちる”しか居ないからどこにも行かないでくれ」
ほら、彼はいつだって最後には私に懇願するようにこういうのです。優しくてあったかいハグ。これがあればRPGの復活薬を手にしたようなもの。私は何度だって生き返れます!
寂しくさせた私が悪いのです! 私が友達と会えなかったり、授業をボイコットさせられたり、お金を彼にあげたりするのも私が彼に悪いことをしてしまったからその償いなのです。
(あぁ、でも少しだけ私にべったりな彼は赤ちゃん時代を卒業するべきですよね)
私は自身の幸福な生活を続けるためにちゃんと彼のことを考えているのです。今は仕方ないかもしれないけど、いずれはこんなひと時も離れないような時期は卒業して......。
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