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そしてついに大学卒業の日が来ました。人混みの中卒業式の会場に向かいます。びゅんと強い風が吹いて満開の桜吹雪が一瞬視界を覆います。そのとき、誰かに腕を一瞬キュッと掴まれてこう言われました。
「卒業おめでとう」
それが日町だったのか日町じゃなかったのか。私は充実した大学生活への感涙が止まらなかったので、判別は出来ませんでした。
でも、もしも日町だったなら、この言葉を伝えたいと思います。
「ありがとう。私を導いてくれて」
ほんとうに幸せになるために抜け出せないしがらみはないことを、きっとこれからの人生でも私は確信し続けるのです。
[おわり]
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