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翌日私は朝少し早起きしていつもより早い時間に自宅を出てコンビニに立ち寄ってミルクを買って神社に行った。
境内の軒下には昨日のまま段ボール箱があって、私は段ボール箱を手元に引っ張り出して子猫にミルクを飲ませてあげた。
できるだけたくさん子猫にミルクを飲ませてから、子猫を段ボール箱の中に入れて、境内の軒下に戻して私は学校に向かった。
学校の授業が終わってから私はコンビニに立ち寄ってミルクを買って神社に行った。
そして境内の軒下の段ボール箱を手元に引っ張り出して子猫にミルクを飲ませてあげた。
私は、この子猫は何か食べることができるのではと思って、給食で食べ残したパンを小さくちぎって、ミルクを注いだ紙皿に置いた。
すると子猫はパンもおいしそうに食べ始めた。
今の私にはこんなことしかできないけれど、私はこの子猫のことが心配で、学校への行き帰りに毎日神社に立ち寄って子猫に食事を与えていた。
少し陽気が温かくなってきた3月末のある日、この日は卒業式で朝いつものように神社に立ち寄ると、段ボール箱の中の子猫がいなくなっていた。
私は神社の中を少し探し回ったけれど、子猫は見つからなかった。
私は子猫のことが心配だったけれど、学校の卒業式に遅れてしまうので、途中で諦めて中学校に向かった。
卒業式が終わってから私は子猫のことが気になって、急いで神社に行って探したけれど子猫は見つからなかった。
私は卒業式の悲しさよりも、子猫と会えなくなった悲しみの方が大きいような感じがした。
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