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転がってたブルーウルフは起き上がる。師匠を見ず俺に向かってフリーズボールを放つ。
師匠の助言通りに、ウルフの正面に立たない様に攻撃を避けるが、一向に攻撃の隙がない。
ブルーウルフは俺を正面に捉える。師匠話が……。待ってはくれない。
そうか、これは命の取り合いなんだ、ブルーウルフが全力で向かってくるなら、師匠の華麗な体さばきは出来ないが、師匠が。
「突け!!」
「え?」
ブルーウルフがフリーズボールを放つ、口の開きに注目、なんとか避けた俺はこの重たい剣に振り回される。そうか、だから両手で支えて突くんだ、両手で支えた剣を突き出してブルーウルフの体を貫く。
見事ブルーウルフをなんとか仕とめる事に成功した、師匠がブルーウルフにホワイトヒールを掛けると、闘技場から追い出すために人が集まってなにやらやっている。師匠が。
「これが実戦みたいなものだ、どうだい? 練習と比べてどうだい」
俺は練習量が足りない事を話して、しぶしぶやってた練習の、ありがたさが解ってきた、仮想の敵。
サボり気味だった練習はどんどんブルーウルフの様な、凶悪な魔物を狩るためのハードな練習に。
仮想の敵が強ければ強いほど、柔軟な体さばきとストップゴー、つまりチャンスに一撃を学んでいく事になる。
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