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花の場合
誰か今のコロナ禍を予想した人は居るのだろうか?
みんなが今は辛い時期、しかもプーチン大統領が戦争をおこしたおかげでガス代やガソリン代が値上がりする。
何てこった。
そんな思いをしてる私達。
死にたいって思う人も多いだろう。
もし今の自分が未来に行ったとしたら、どうなってると思いますか?
岩田花、13歳、私は小さい頃から親に虐待されてる。言うこと聞かないと殴るし、成績悪いと殴るし、辛い、中学校でも、いじめにあってるし、私の居場所なんて、どこにもないの、もう死にたい。どこで死のうか考える。
学校の屋上から飛び降り自殺でもしよう。
学校の屋上から飛び降り自殺をして…
起きた
うん?私、飛び降り自殺したんだよね。
あれっ?
生きてる。
子供が隣にいる。
誰の子?
子供『お母さん』
花『私?お母さんじゃないよ』
男性『何言ってるんだ。調子でも悪いのか』
花のおでこに男性が手をあてる。
花は、ビックリして手を払いのけ、逃げる。
男性は花の手を掴む。
花『やめて』
男性『どうしたんだ。落ち着け。』
花『あなたは誰?』
男性『俺のこと知らないのか?子供のことは?』
花『知らない』
男性『子供の事も忘れたのか?お前の名前は?』
花『岩田花です。』
男性『それは旧姓だろう。(肩をおとす。)病院に行こう』
花『私、どこも悪くないよ』
男性『でも、みんなを忘れてるじゃないか』
花『解りました。病院に行きます』
男性と花は病院に行き、子供は男性の御両親がみてくれた。
病院で調べて貰った。
医師『特に脳には異常は、ありません。奥さんに精神的なストレスがかかり記憶喪失になってしまったんじゃないでしょうか』
男性『どうすれば記憶は戻るんですか』
医師『記憶は無理に戻さない方が良いです。自分の気持ちを守るために記憶喪失になってしまってる可能性もあります。なので今から楽しい思い出をいっぱい作ってあげて下さい。花さんには1ヶ月入院して貰います』
男性『えっ。1ヶ月もですか』
医師『はい。』
男性『ありがとうございました』
花『ありがとうございました。』
男性と花は病室に戻る
男性『俺の名前、知らないですよね。武蔵と言います。』
花『なんか武将みたいな名前でカッコイイですね。』
武蔵は照れる。
武蔵『私は、あなたの夫です。』
花『結婚した覚えがないですけど』
武蔵『そうですよね。記憶喪失ですもんね。子供の名前は海音です。私達の息子です。』
花『私が海音くんを産んだんですか』
武蔵『はい。』
そして花は1ヶ月間入院する。
入院してる間、毎日、武蔵と海音くんはお見舞いに来てくれた。
花は嬉しかった。
夢の中に私は居るのだろうか?だったら、さめないでと花は思う。
でも起きたり寝たりしてるはずなんだけど手をつねったら痛いし御飯を食べると美味しい。
楽しいけど、この状況がなんだか解らなかった。
解ろうとすることさえも怖かった。
退院することになった。
退院する次の日にふと新聞をみた。
新聞をみて気がつく
うん?
10年経ってると…
もしかして
まさか
未来にきたってこと?と思いつつ時間は過ぎていった。
退院してからも自宅療養が1ヶ月。
武蔵は花が入院中もそうだったけど自宅療養中も仕事をしながら家事育児を積極的にやってくれた。
海音くんも手伝いしたり海音と花は遊んだり凄く楽しい日々を過ごした。
自宅療養が終わって、せっかくだから、みんなで旅行に行こうという話しになった。
旅行も凄く楽しかった。
そして家に帰って寝た。
起きたら
また中学生の自分に戻っていた。
花は思った。
寝る前の出来事がもし夢ではなくて未来だったら
今、我慢すれば、幸せな日がくるかもしれないと。
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