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恋と呼ぶには不確かで
どちらも大切で、どちらもほしくて。
これを何と呼ぶのか、自分でもわからない。
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雨の日は嫌いだ。
周囲の音をかき消すような雨音。
紺色の傘の内側にある、自分だけの空間。
どうしても、感傷的になってしまう。うぜーなって、自分でも思うけどなってしまうもんは仕方ない。
ひとりで帰るようになって、もうだいぶ経つ。
友達がいないわけじゃないから、毎回ひとりというわけじゃないにしろ、いつも隣にいた2人がいない帰り道にもすっかり慣れてしまった。
……なんて、嘘だ。未練がましく、いまだ慣れていない。
ふとしたときに隣を向いてしまって、苦しくなる。虚しいったらない。
オレから一緒に帰ろうと声をかけたとして、現実が期待したものと違ったら怖かった。そんなのをずっとずるずるとやって、結局は今日もひとり。
3人でいられなくなったのは、他でもない、オレのせいなのに。
今さらどの面さげて会いに行けばいいんだよ。
赤信号で足を止めた。雨で視界がぼんやりしている。
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