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『本当馬鹿みたい』
そー言うと立花は駆け足で俺の横をすり抜ける
『馬鹿はどっちだよ』
素直に出た言葉だ、そりゃそうだ勝手に着いてきて、勝手にいなくなって。
『まぁ、別にオレ元々1人だしな〜』
スッキリしたと思えば…
自分の気持ちを察したかの様に降り出す雨が
自分の気持ちを深く落としてくる。
『立花…』
自分の何処を好いてくれたんだろう
何処を好いていたんだろう
惹かれていたのは間違いない
こんな風には気づきたく無かった。
本当
『馬鹿じゃねぇの…』
自分の事と立花の事、考えれば考えるほど
モヤモヤする。
『今更、探せ無いか…』
雨は降り続ける
『上手く使いたかっただけなのに』
結局他人なんだ
そんな気分になる夕立ちを浴びながら私は歩く
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