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始まりと始発のkiss
死んじまいなよ、バーカ!
そう言って、別れ際ウインクして、キラッと輝くと、パッとした華が咲く子だった。
今でも忘れられないナ、あの子の想い出ー。
なんてステキな夢だろう、私、絶対あの子に恋してた。
女がオンナに憧れるなんて、百合の世界かも知れないけど、そんな生々しいモノじゃなくって、もっと純粋にトキメク気持ちだと想う。それをネタにしてシコってるオジサン最低にキモい。どーでもいいけど、私とあの子に、汚ねぇ幻想押し付けルナ、吐き気する。おぇ。
ふざけて笑っている、ミエはそんな私の悪だちだ。
ねぇ〜明日親ぶっ殺そな?
あーイイねーヤロヤロ〜
そんなノリで本気か冗談とも取れない、周りの通行人達が冷めた目で通り過ぎて行く。
死にたいって口実。生きたいってウソ。
死にたいってホンネ。
なぁんてね、バーカ。
ケラケラケラ
笑い合う二人のアヴァンギャルド達。
今はいつの時代なのか、そばにいる人たちは、一種の錯乱が起きるぐらい、過去形だった。
若いオンナが、その場で、騒めいていた。
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