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体格と腕力は相手の方が上だけど
ボクにはそれを遥かに上回る素早さと技術がある。
総合的な力関係で有利なのは
間違いないから慌てずに削っていこう。
まずは敵の攻撃距離を把握、
読み間違えなければあちらの攻撃は当たらない。
そしたら初動を抑える牽制の薙ぎ払いで
隙を作ったら追撃の峰打ち！
地道に当ててダメージを蓄積させれば
勝機は必ずこちらに傾く。
はずだけど……、
効いてるはずなのに打たれ強く粘る。
打撃技を続け様に当てても
それをものともしないタフさがこの敵の特徴。
…四肢のいずれかの両断をしないのは
絵面的にスプラッター過ぎるのと、
非情になりきれない
ボクの未熟さが出てるかもね。
シオンさんならなんの迷いもなく
敵を八つ裂きに出来るんだろうけども…
今はそれでもいいや、
ボクはボクなりの戦い方がある。
相手だって真剣だ、この敵を倒すには
この打たれ強さを超える力が必要。
ボクは試したいことがあった、
今ならそれを実戦で有効打に繋げれそうだ。
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