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トーラフ達が元の世界に戻る少し前、
ここだけ悪い妖精ゾキク視点。
『アハハハハ……!
悪戯大好きのゾキク様のお通りだよ!
今日はどんな悪さをしよ…ん?
な、何かしら、この魔法陣のゲートは?
…結界が貼られてある。ふぅん、なるほどね。
誰かしらがこの世界にお邪魔してるなんて
どこのどいつの仕業よ…?
もしもこのゲートが閉じたら困るわよねぇ?
えへへっへっへっへっへ…!!』
魔力を阻害してやればこんな結界と魔法陣……
ちょいちょいと後ろから肩を小突かれる。
誰よ、と振り向けば
そこには知ってる帽子を被った妖精。
『おっと、そこまでだ。
お前が悪さをする限り俺はお前を許さないぜ?』
『あ!あ!あなたはライオルッ!
なんでこんなところにいるのよ…!?』
『まーた人を困らせようとしてんだろ。
鼻につくような悪意に
吸い寄せられたってことにしといてくれ。
しかも別の場所でも悪さしてた苦情を
他所で聞いたからには尚更な。
とりあえずコテンパンに、
しばいといてやっから大人しくしやがれ!』
『…わ、私がいつもみたく
倒されると思ったらそれは大間違いよ!
あ、許して、ホントに許して、
お助け、ご容赦、ごめんなさいぃ!!』
…カッキッーン!
数分後には私はライオルに
ぶっ飛ばされて空を飛んでたわね。
くぅー…、この私が、こんな出オチなんて。
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