100人が本棚に入れています
本棚に追加
みんなの視線を感じながら震える手で食事をする。何か間違えていないか不安が尽きない。
時々、周りを見て、合っているか確かめては安心をする。
「千紗、見過ぎ。」
「あっ、ごめんなさい…。」
「不安そうな顔で見られたらヤりたくなる。」
「えっ…。」
「累、食事中です。」
「あやは細かいんだよ。何をするかは言ってないだろ。」
「はぁ…、千紗より累の方がマナーを学ぶべきですね。」
「ふふっ、相変わらず2人とも仲良しだね。ね?千紗。」
「うっ、うん。」
笑うべきところなのか、笑ってはみたが口角は少ししか上がらなかった。
「そもそも七星のわがまま聞いて、謎の写真大会も食事会も開催したんだろ。俺は早く千紗と2人になりたいのだが。」
「そんなに怒らなくてもいいじゃん。どうせ夜は長いんだから。」
千紗はこの後頑張らないとね、なんて言われてしまった。ななちゃんはいつもストレートだ。
「では、邪魔者は退散しましょうか。」
「あぁ。ななこの後、散歩でもするか。」
「いいね!せっかくスーツ着たもんね。」
みんないなくなっちゃう。累と2人きりだ。
最初のコメントを投稿しよう!