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第一話 異世界転生!?
僕の名前は、多田野成幸。
東京で、消防士をしている。
昔から、人助けが好きで、この仕事は、
僕にあっていた。
ただ、まわりからは、
「一つに集中しすぎだ。自分の体を
考えろ。」
と、よく注意される。
そんなある日、
「火事だー!!」
と、一本の通報を受けた。
現場を見ると、マンション全体が燃えている
大火災だ。
「僕が、救助へ向かいます!」
「おい!早まるな!」
早く助けないと!
ただそれだけを考えて、中へ入った。
2階へ上がると、男が1人倒れていた。
「大丈夫ですか!?」
呼吸をしていない、一酸化炭素中毒か。
急がないと!
男を担いで急いで1階へ向かった。
途中、めまいがした。
まずい、酸素ボンベを持ってこなかった。
…こんなところで……死ぬものか…………
………明るい。……暖かい。……風を感じる。
ここが天国か。
目を覚ますと、なんとそこは草原だった。
「天国って、こんな感じなんだ。」
「……いいえ、ここは天国ではありません。」
頭に声が響いた。
「誰だ!?」
「私は、この世界の神です。
訳あってあなたをここへ呼びました。」
「訳とは?」
「はい、それはこの世界の魔王が、
世界を支配しようとしていることです。」
「魔王!?すると、ここは、」
「お察しの通り、ここは、異世界です。」
い、異世界だとぅー!?
それってマンガでよくあるあれか?
「あなたには、魔王を阻止するために、
この世界へ呼びました。」
「ってことは、僕は勇者ってこと!?」
「……まあ、立場上そうなりますね。」
「で、僕の職業は!?」
剣か、魔法か、格闘か。
1度死んだのに、なんかめっちゃワクワク
する~。
「はい、あなたの職業は、」
ドキドキ、ワクワク。
「宿屋の店主です。」
・・・へ?
「ちょっとまてーー!!
なんで宿屋の店主なの!?」
「ピーガガー、電波の故障かな?」
「おい!ごまかすなよ!」
「とにかく、頑張ってね~。」
「おい、まて!!ってか、神のクセに
めっちゃチャラいな!!」
………応答なし。
宿屋の店主だぁ。いったいどうすればいいんだよ!?
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