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僕の世界が変わる前の日常
僕はあの日。君と出会ったあの日。この世界の形が変わった音を聴いたような気がしたんだ。
「蓮〜!ここに居たんだ〜!」
コイツは蒼真。幼なじみで唯一の親友でもある僕の大切な存在だ。
「何?僕ずっとここに居たんだけど...。」
「えっマジ?ごめん!次移動教室だからさっさと移動しようと思って呼びに来たんだよ。」
「分かった。準備するから少し待って。」
「あいよ〜。」
廊下を歩いてるとふと窓の外に目がいった。
体育の準備運動で女子がランニングをしていた。
あっ...クラスで人気の音羽さんだ。小日向 音羽。
周りの女子と楽しそうに話しながらランニングをしている。
「おーい。時間ないのに何見とれてるん......あっ!小日向さん?クラスで人気だもんな〜。何?まさか好きだったりする?お前も隅に置けないな〜(笑)」
蒼真はニヤニヤしながらこっちを見てる。
「はっ!?ち...違うし!何言ってんだよ!」
「へ〜。」
蒼真がしつこいので僕は少し力を込めて叩いた。
「いって!おい叩くなよ〜。ごめんって!ジュース奢るからさ〜。なっ?ごめん!」
「...いちごミルク。」
「はいはい(笑)お前可愛いの飲むよなー。」
「文句あんの。」
「無いでーす。」
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