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君と最後に見た最高の景色
そこから見える景色は言葉じゃ言い表せないほど綺麗だった。人工的な光が集合体となって光り輝いていた。180°どこを見ても、綺麗だった。
「ここがその場所?」
「うん。」
「綺麗...まるで空みたいだね。」
「うん。家の灯りが星みたいに見える。」
「......あのさ!」「......あのさ!」
偶然、音羽と喋るタイミングが一緒になってシンクロした。音羽が笑いだした。そして、僕も。
「...ぷっあはははは!」
「...ふはっあははは!」
「はー...シンクロしたね(笑)」
「うん(笑)」
僕らは沢山笑いあった。そのあと僕はこう言った。
「音羽から言って?」
「うん。今日...めっちゃ楽しかった!最近蓮君と話してる時間とか遊んでる時間、勉強してる時間が凄く楽しいんだよね。だから...だから何が言いたいかというと...蓮君と過ごしてる時間が好きってこと」
「...ありがとう。僕もずっと音羽と過ごす時間がとても楽しいと思ってた。僕がさっき言いたかったこと...言ってもいい?」
「うん。」
「ずっと...音羽とコンビニで会った日から......ずっと前から好きでした。」 ドンッ。
僕が告白する瞬間...花火が上がって、僕の言葉は花火に打ち消されてしまった。
「...ごめん。何て言ったか花火に打ち消されて聞こえなかったよね...」
「うん...」
「......ずっと...!前から...す...」
バタッ。
僕は急に目の前が真っ暗になって...倒れた。
「蓮君!?蓮君!どうしよ...とりあえず救急車!」
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