君がくれた新しい世界

あの日から1ヶ月 君はまだあの日を覚えているかな

昨晩はほとんど眠れなかった。
彼女のことで眠れなかったのだ...
あの後LINEで一緒に花火大会に行く約束をした。
普通に嬉しい。でも......怖い。自分の気持ちがバレるのが怖い...
あれからたまに図書館で勉強をする約束をしては図書館に通った。前のテストの点数からまたさらに上がって先生にも褒められた。音羽も10点近く上がったそうだ。

僕と音羽が出会った日から1ヶ月も経ったんじゃないだろうか。いよいよ来週が花火大会だ。
「やっぱり浴衣...着ていったほうがいいよな...」
母さんに聞いたところ保育園の頃の浴衣が１着ある程度だった。
「浴衣、蓮が好きなの買ってらっしゃい。はい...これお金。」
お母さんは笑顔で浴衣のお金をくれた。
「ありがとう。行ってきます！夜までには戻る！」
そう言って僕は家を出た。

浴衣は紺にした。どういうのがいいか僕にはさっぱり分からなかったから店員さんに選んでもらった。
音羽の反応が楽しみだな。