9人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
七夕の夜空はあの日の夜空に似ていた
(ねぇ。今日は七夕だね。天の川が綺麗だよ？
蓮君も見てるかな。あの日みたいな綺麗な夜空。)
ピロン。音羽から連絡がきた。
(うん。見てる。綺麗だね。あの日見た夜空は死ぬまで忘れないだろうけど...あの日よりも星が輝いていて見える。...天の川が綺麗だね。)
(うん。来週の花火大会、屋台も出るみたいだからサイフも持っていかなきゃね！)
(うん。楽しみだね。)
そういえば学校で僕の病気の噂が広がってない...
まぁそれは僕なんかにみんなが興味を持たないからかもしれないけど、小日向は...音羽は...きっと誰にも言っていないんだ。きっとそうだ...僕と思い出を作ろうって言ってくれるくらいだもんな......
「何だよ...もう...好きにならないって決めたのに... こんなのずるいだろ...」
君も僕と同じ気持ちでいてくれたならもう思い残すことは無い。死ぬ覚悟はできてる。だから...！
神様どうかこの思いだけ 叶えてください...
最初のコメントを投稿しよう！