近づく寿命と募る想い

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近づく寿命と募る想い

苦しい......酷い吐き気がする、頭が痛い... 「最近は割とマシな方だったのにな...」 嵐の前の静けさだったのか、最近になって病状が悪化してきたため気づけば学校以外ではなるべく外出を控えるようになっていた。 そろそろ...かな... 「やっぱりそろそろなのかな...」 前までは死にたくないなんて一切思わなかったのに、今ではどこか死ぬのが怖いなんて思ってしまっている自分がいる。きっと音羽のおかげかな... 彼女は何も無い僕に生きる意味を教えてくれた。 弱い僕をほんの少し強くしてくれた。 「ありがとう...音羽...」 気づけばそう口にしていた。 ずっと心配しながらも楽しみにしていた花火大会が遂に明日に迫っていた。この思い...明日伝えよう。
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