待ち遠しい思いと 不安な思いと

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待ち遠しい思いと 不安な思いと

朝はいつも通り学校に行き、今日1日がホームルームから始まった。授業を受けた。それから昼食を食べ、今は午後の授業を受けている。コツコツと黒板にチョークの当たる音と先生の教科書を読み上げる声が心地よく、睡眠誘導剤になる。昼食の後だということもあり更に眠気が僕を襲う。窓から吹く風がとても気持ち良い。 「ふぁ〜...」 少し大きな欠伸をした。すると、先生が注意するついでなのか当ててきた... 「おい。蓮欠伸するなー。えーっと......じゃあ次は...蓮、読め。」 「えっ...えーっと...」 ずっと窓の外を見ていた僕はどこを読めばいいのか分からなかった。そんなことよりも花火大会で頭がいっぱいだったからだ。困っていると隣の席の蒼真が小声で先生に気づかれぬよう教えてくれた。 「9段落目だぞ蓮...?」 「ありがとう...彼はやがて自分の傍を顧みて、そこにこごんでいる日本人に、一言二言何かいった。」 先生は少し睨んでいるように見えた... 焦った...後で蒼真にジュースを奢ろう。 「授業中上の空だったけどどうしたんだ...?」 「...何でも無いよ。睡眠不足かな...」 「そっか...俺には何でも言っていいからな?いつでも相談にのるから!」 「ありがとう...」 初めて蒼真に嘘をついた...申し訳ないけど、 病気のことも言ってないしそれにお前には親友だからこそ心配かけたくないんだ。 分かって欲しい...蒼真はからかわないことは分かる。けど、死ぬ前の我儘だ...最後に聞いて欲しい。
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