帝国編

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…良い匂いがする… 目覚めると、祭りでもやってるのかってくらいの大量の食べ物。 女性達「起きましたか?さぁ、食べて下さい!私達の気持ちです!」 俺「あ、ありがとう…。」 女性達「お礼を言うのは私達です!本当にありがとうございました!もう助からないんだって諦めてました…」 俺「いや、いいよ。こんなにもてなしてもらってるから。」 女性達「コレくらいじゃ、足りないですよ!他に私達に出来る事があったら言って下さいね!…ところで失礼ですが…あなた様のお名前は何と言うのですか?」 俺「名前は香川 剣一…じゃなくて、えぇっと… しまったな、考えてなかったな…う〜んと、え〜、 …ロースト…?」 女性達「ロースト様ですね?分かりました!ロースト様!あなた様は私達の英雄として語り継いでいきます!!」 ロースト「あっいや、目の前にローストビーフあったからって…こっちじゃ呼び方違うのかって……もう、いいや…何か盛り上がってるし…」 俺の名はロースト!…もっと何かカッコイイのが良かったな〜 そう言えば俺、転生してから自分の見た目どうなってるか確認してなかったな。 明日、朝早くにあの村に行って鏡で見てみよう。 おいおい、どこからか樽酒みたいな何かを持ってきたぞ? 山小屋にあったんだろうな…まぁ、奴隷商人の物だろうけど。 完全に宴会状態になってしまった… 近くに危ないモンスターもいないし、いいかな? いつの間にか寝てしまってたな… みんなと一緒に山小屋の中で雑魚寝していた。 朝日が昇り始めてるな… あっ、うさぎの事を忘れてた! さて、どうなってるかな… うさぎ、放出! あっ、生きてる!凄い勢いで逃げていった! 理屈は分からんが、とりあえず死なないって事は分かった! よし、これでみんなを吸収して動けるぞ! しかし、行き先が決まってない… う〜ん… そうだな… あっ、猫神様と戦ってた時に召喚獣を吸収してたはず! 物は試し! 戦乙女【ヴァルキューレ】放出! ヴァル達「「「!?ここは!?お、お前は!!」」」 ロースト「久しぶりだな。」 1人のヴァルキューレが進み出てきた。 やっぱ戦って仲間にしないといけないかな… ヴァル「…ちょっと待て、主から念話だ。…… そうですか……分かりました。……はい、その様にします。」 ヴァルキューレは俺を睨んできた。 「………私達は、お前に協力する事になった…多少の不満はあるが、主の命なら仕方ない。で、何をすれば良い?」 ロースト「おお!それは助かる!じゃあ…あの山小屋に居る女性達を守ってほしい!」 ヴァル「分かった。みんな行くぞ!」 …まぁ、戦闘にならなくて良かった。 これで、女性達の心配は要らなくなったな! さて、奴隷商人達を吸収して… ロースト「みなさん!このヴァルキューレ達がみなさんを守ってくれます!なので!ここに新しい村を作って、暮らして言って下さい!」 女性達「ロースト様はどうされるのですか?」 ロースト「俺は帝国に行ってみなさんの仕返しをしてきます!」 女性達「そんな!お一人で?危険すぎます!」 ロースト「大丈夫!ヴァルキューレ以外にも仲間が居るので!」 女性達「……分かりました、くれぐれもお気を付けて……無茶はしないで下さいね!」 ロースト「分かった!ありがとう!じゃ、行ってくる!」 俺は帝国に向けて出発した。
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