帝国編

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何日経ったのだろうか… 少なくとも1週間は経ってるな… まぁ、モンスターを狩って食ってるから食べ物は問題無い。 水も川から吸収して、小出しに使ってる。 生きていくのに問題無いが… いつまで続くんだこの森… 沢山の人間の反応があるから方角は間違ってないはずなんだが…距離が分からない。 一旦休んで、本格的にこの世界の地理を探索魔法で調べよう。 いつかはしないといけないだろうし。 最近、モンスターが近づいて来なくなった。 おそらく、見つかったら食われるって思ってるんだろうな。 今なら、探索魔法に集中しても危なく無いだろう。 その前に一眠りしよう、集中するの疲れるからな。 …Zzz そうそう、村にあったガラスの破片で自分の姿を見たんだ。 いわゆる細マッチョで、 茶髪でボサボサ頭、 顔は少し濃いがまぁイケメン、 瞳の色は薄い水色 服装はジーンズに革ジャン 服は猫神様に特訓してる時に貰ったやつ これ、破れたりしても再生するから重宝してる。 …てか、転生したんならもっとガッツリイケメンにしてくれても良かったのに! ……Zzz なんだ? 何かいるな?ちょっと離れてるし、こっちに向かって来てないけど… …この反応はオークだな、数は8か。 もう一つの反応は…人?いや、人にしては魔力が強い気がするな… 見に行ってみるか。 暫く進むと、人?の反応がこっちに気づいたみたいで、真っ直ぐこっちに向かってくる。 人?「た、助けて!オークが!」 ロースト「分かった、俺の後ろに隠れてて。」 人?「あ、ありがとう…ってあなた武器は!?」 ロースト「要らない、使えないから。」 人?「…大丈夫なんですか?」 ロースト「大丈夫、オークは狩慣れてる。」 昨日の晩飯だったしな。 オーク「グヘェェッ!」 オークは相変わらず汚いな、ヨダレが垂れまくってる。 オーク「ナンダ?オトコ?オトコワイラン!オンナヨコセ!!」 そっか、オークって多種族の女性を捕まえて無理矢理オークの子を産ませるんだっけ? だから、無駄に数が多いんだよ。 おかげで食事には困らないんだけどな。 そんな事を思いながら、オークの血液を抜いていく… 血抜きしたオークを吸収しておく。 しばらくは、焼肉だな。 人?「……ありがとう…ございます……。」 メッチャ引いてるってか怯えてる、まぁ吸収なんか見た事ないから仕方ないけど。 この人…エルフか? 薄めのピンクの長髪、 尖った耳に小さなイヤリング、 かなりの美少女、 身長は俺より少し低いくらい、 痩せ型で、見た感じ同い年くらい。 背中に弓を背負ってて、腰に短剣、 木の皮で作った様なスカート?と胸当て、 エルフ?「…あの…えっと…」 しまった!初エルフだったから無言でガン見してしまった!! ロースト「あっ、いや、え〜、俺はロースト!旅人?えっと…宜しく!」 エルフ?「は、はい!私はラインです!助けてくれてありがとうございます!宜しくお願いします!」 ロースト「あっ、足怪我してるね?ちょっと見せて?」 ライン「すみません、油断した訳じゃないんですが、オークの弓矢に当たってしまって…。」 ロースト「オークって弓使えるんだ?知らなかった…よし!これで治ったよ。どう?歩ける?」 ライン「え!?治癒魔法使えるんですか!?」 ロースト「え?あぁ、まぁ、ちょっとだけね?」 本当は、ほぼ全ての魔法を使えるけど。 猫神様の特訓は伊達じゃなかったからな… けど、そんな人居ないだろうから適当に誤魔化す。 この世界は誰でも魔法は使える。 しかし、個人差が激しい。 普通一般の人なら、子供の頃から勉強して大人になってようやく、中級魔法が使えるくらい。 しかし、この世界にある学校は誰でも行ける訳じゃない。行けるのは、貴族以上の階級か相当な素質があって推薦された子供くらいだ。 それ以外の子供は学校に行けない。 つまり、普通の街の人達は初級魔法使えるくらい。 それから、魔法にはだいたいみんなが使える5大魔法と希少魔法がある。 5大魔法は、 火、水、地、風、雷 の5つ。 希少魔法は、それ以外の魔法。 例えば、今回の治癒魔法。これは、教会なんかで長年修行してようやく使えるものってのが一般常識になってる。 つまり、使える人がかなり限られているのが希少魔法って事になる。 だから、治癒魔法を見て驚いたって訳だな。 ちなみに、俺が使えない魔法は… 猫神様が使ってた創造魔法。 これは、吸収対象外だった。 猫神様曰く、 (無から何かを作るのは、そんな簡単じゃにゃい!) だそうだ…たぶん他にも使えない魔法あるんだろうけど、使えないなら知っても仕方ない。 ロースト「ところで、ラインはここで何してたの?たぶんだけど、1人だよね?」 ライン「…私は強い人を探してました。…ローストさん!私達の里を救って下さい!……もうあまり時間が無いんです……。」 ロースト「詳しく聞かせて?」
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