帝国編

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エルフの里は、帝国ホルンから宣戦布告を受けた。 長年、帝国はエルフの里を探していて、やっと見つけた。 エルフは普通の人よりも魔力が高いし、希少魔法の木の魔法が使える。 奴隷として売るとかなり高く売れるらしい。 帝国は、エルフを独り占めして他の国に高く売るつもりだ。その為にわざわざ宣戦布告した。 エルフは帝国のものだから手を出すなよって周辺諸国に知らしめたんだな。 すでに10人以上が帝国に捕まってるらしい。 帝国が攻めてくるのは、ラインと出会った日から5日後。 エルフは全員で迎え討つつもりだが、 エルフ約2000人に対し、帝国軍10万以上。 普通に考えて勝てる訳ない、だからラインは強い人を探して少しでも戦力差を埋めたかったんだな。 ロースト「分かった、俺が前線に立とう。」 ライン「本当ですか!?ありがとうございます!」 ロースト「ちなみにエルフ以外で戦う人はどれくらい居る?」 ライン「……すみません、あなただけです…何人かに話をしたのですが……。」 ロースト「まぁ、勝ち目の無い戦いだと思うだろうからな、勝つけど。」 ライン「勝てるのですか!?いくら地の利があるとはいえ、相手は10万以上ですよ!?」 ロースト「大丈夫。それに元々、帝国潰しに行ってる途中だったから。むしろ、手伝ってくれて有難いよ。」 ライン「……あなたは一体、何者なんですか?」 ロースト「ただの旅人だよ?」 ライン「どう見てもそうは見えませんが…。」 ロースト「気にしたら負けだよ?ところで、エルフの里ってここからどれ位あるのかな?」 ライン「ここから2日程歩いた所にあります。」 ロースト「そっか、歩ける?」 ライン「はい!治してくれたおかげで全然痛くないです!」 ロースト「じゃ、行くか!」 エルフの里に向かいながら、この世界の事を聞いた。ちょうど、ラインが世界地図を持ってたので分かり易かった。 まず、真ん中は海。 真上の大陸に帝国ホルンがある。 帝国は横長の大陸で今は、それの東にある深緑の森、少し北に行くとエルフの里だ。 この深緑の森はかなり大きく、この大陸の1/3くらいある。ここを帝国が支配したら、この大陸は全て帝国のものになる。 ちなみにヴァルキューレ達が居る所は、深緑の森の南東で少し行けば海がある所だ。この大陸の最南東端?だ。表現が合ってるか分からんが… この大陸の真ん中に帝国の首都ホルンがある。 帝国の名前と同じなんだな。 その他に小さな街とかがあるが全て帝国の支配下になっている。 ヴァルキューレ達がいる所から、海を渡って南に行くと、オーストラリアみたいな丸っこい大陸がある。 そこには、王国ジャルメールがある。 この国は、奴隷制度を廃止しており、多種族が暮らしている。かなり腕の立つ騎士団があり、侵攻などはしておらず、比較的平和な国だそうだ。 そこから、海を渡って西に行くと、 小さな島国がいっぱいあってインドネシアみたいな感じになってる。 そこら一帯は聖国リフルが治めているので、リフル諸国と呼ばれている。 ここらは、種族別に島に街を作ってるので、小さないざこざは絶えないらしい。 聖国リフルもその島々の1つで、人族がいるみたいだ。 そこから北に行くと… 謎の国がある。 形は四国みたいな感じで大きさは北海道くらい。 噂によると、神が居る所につながってるとか。 この国の周りは常に海が大荒れしてるから、誰も行った事無いらしい… 最終目標ここだな… 整理すると、 真ん中の海から見て、 北西から北、北東は帝国、 東から南東に王国、 南から南西に聖国、 西に謎の国、 となる。 そんなこんなで、エルフの里に到着!
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