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?「止まれ!」
そんな声と同時に、足元に矢が刺さる。
ライン「待って!私!ライン!協力者を連れてきたの!」
?「……今、精神干渉されてないか確認してるから、少しそのまま動かないでくれ…。」
ライン「分かった。」
みんなピリピリしてるなぁ〜、仕方ない事なんだけど、何か疑われてるみたいで嫌だな〜
?「悪かったな、疑ってしまって。入って良いぞ?」
え?心が読まれた?
ライン「ごめんなさい…戦争前でみんな神経質になってて…。」
ロースト「いやいや、仕方ないよ。さぁ、入ろう?」
…俺、顔に出やすいタイプみたいだな…。
気をつけよう。
中に入ると、泉があり、それを囲む様に住居が建っていた。
建っていたというより、立っていたかな?
木の中をくり抜いた様な住居…
さすが、エルフだな。
これが木魔法なのかな?
一番大きな木、その中にある住居に入る。
ライン「ここが長老の家です。」
中は、余計な者が無く必要最低限の家具しか無い。
質素な暮らしなんだな…
長老「よく来てくれた…私がこの里の長老をしているオリバーだ。たいしたもてなしも出来ないが、寛いでくれ…。」
長老というだけあって、かなり年齢がいった感じのお爺さんだな。でも、エルフって寿命が人族の5倍違うって猫神様に聞いたから…見た目が80歳くらいだから、400歳以上って感じか?
ロースト「ありがとう、今日はゆっくりさせてもらうよ。」
さて、まずは…
里を見て周り、正確な里の大きさを把握する。
それから、泉の所に行き…
広域結界魔法を使う。
よし、出来たな。
ライン「!?これは!?」
ロースト「この里に結界を張ったんだ。これでこの里以外の生き物は出入り出来ない筈だ。」
ライン「あなたは…本当に……何でも有りなんですね…。」
ロースト「いやいや、何でもは出来ないよ。ただの旅人だから。」
ライン「…ただの旅人…そうですね、そう言う事にしておきましょう…。私達エルフの為にありがとうございます。」
ロースト「気にしない気にしない。」
それから、里のみんなと挨拶して、ささやかな歓迎会を開いてもらった。
帝国が攻めてくる日まで、あと3日。
準備するには充分だな。
そして、決戦当日…
俺はエルフの里から少し離れた所にいる。
ロースト(そろそろ見えてくると思うよ。)
ライン(分かりました。本当に1人で大丈夫ですか?)
ロースト(大丈夫。心配要らないからね。)
エルフは殆どが念話を使えるから、便利だね。
人族も中級魔法使える人なら、念話使えるみたいだけど。
ライン(見えました!全身鎧を着た兵士が沢山います!距離は里から1kmくらいです!)
こんな深い森の1km先見えるとか、エルフの視力凄いな。
ロースト(分かった!じゃ、手筈通りに!)
ライン(はい!お気をつけて!)
さぁ、始めようか!
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