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帝国軍は横に広がって進軍してきている。
手始めに、木魔法で森の木を操り兵士を絡め取る。
動けなくなったら、近づいて血液を吸収。
あえて1人ずつしてるのは、恐怖を伝染させようと思ってな。
コイツら結構良い鎧つけてるな…
鎧に触れて防御力を吸収しとこ。
…さすがに一旦引いたな。
帝国軍は前線の兵士を下げ、森に火魔法を放ってきた。
予想通りだ。
しかし、火は森を燃やす事は無かった。
それどころか、火を放った兵士達が燃え始めた。
戦争の準備として、何時間もかけてここら一帯に魔法陣を書いた。
その魔法陣の効果は、魔力操作。
膨大な魔力を使ったこの魔法陣の中では、俺の意志によって全ての魔力があるものを操作出来る。
火は炎となり、次々と兵士を燃やしていく。
どうだろう…半分くらいは燃えたかな?
……魔力の反応からして、せいぜい1/4位しか燃えなかったな。
ん?
浮き始めた?浮遊魔法か?
帝国の兵士が次々と空に浮き始めた。
空から攻める気だな、そっちがそうくるなら!
ロースト(ライン!みんなで、弓矢に魔力を纏わせて空に放って!)
ライン(分かりました!!)
本当、念話って便利だな。
沢山の弓矢が、空に放たれた。
それを魔力操作してやる。
弓矢の魔力を何倍にもして、それを空の兵士に…
超高速でぶつける!
魔法陣の効果は地面だけじゃ無いんだよ?
込める魔力によって、地底深くから遥か上空まで効果あるんだ。
ん?今度は俺の方に転移しようとしてるな?
仕方ないな、転移させてあげるよ?
深海に。
これで漸く半分かぁ…やっぱ10万は多いな…
あれ?撤退してる?
逃がさないよ?
逃げようとしてる兵士達の真上に浮遊魔法で移動する。
集中して……
1000人位は逃してやるか…それ以外の生きてる兵士の血液を…吸収!
そして、血液を…
空から放出!
生き残った兵士達は血塗れになった。
悲鳴を上げながら、逃げて行く兵士達。
それを少し離れてつけていく俺。
すっかり日が暮れて、野営し始める兵士達。
たいした会話も無く、適当に食事を済まし、順番に睡眠をとり始める…
眠ったやつから順に魔法をかけていく…
よし、これで全員だな!
俺からのささやかなプレゼントだ。
良い悪夢を…
ロースト「ただいま!」
ライン「おかえりなさい!遅かったので心配しましたよ!?」
ロースト「ごめんごめん!ちょっと後片付けしてたから…それより、これは?」
ライン「もちろん、祝勝会です!本当に貴方にはどう御礼をしたら良いか……本当に!本当に!ありがとうございました!何か私に出来る事がありませんか?出来るだけの事はしたいんです!」
ロースト「……そうだな、じゃ友達になって?」
ライン「え?と、友達、ですか?」
ロースト「そう、友達。居ないんだ、同い年位の友達。…いやなら、無理にとは言わないけど…。」
ライン「…分かりました。ふふっ、友達になりましょう?…ふっふふっ!」
ロースト「なんだよっ!笑うなよっ!」
ライン「だって、とっ、ともっ、友達に、なってって!あははっ!」
ロースト「……。」
俺は壮大に拗ねた。
ライン「…すみません……笑い過ぎました…ごめんなさい…。」
ロースト「ていうか、敬語止めてくれない?」
ライン「あっ、そうですね友達ですからね。」
ロースト「…まだ、笑ってる。」
ライン「違います!これは…笑顔です?」
ロースト「…敬語。」
ライン「あ…え…、わかっ…たよ?」
ロースト「なんで片言みたいなってんだよ!」
ライン「そんな、急にはできま…できるかぁ!」
ロースト「そうそう、その調子。」
ライン「…あそんでま…遊んでるよね?」
ロースト「さっき笑った仕返し?」
ライン「だから!謝ったでしょ?」
ロースト「そうそう、その調子!」
ライン「もう!」
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