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「明里…俺だってずっと…耐えてきたんだ… こんな風にしたいのをさ…ずっと…」
斗真くんの手が…私の手に伸びて…その手を…自分のそこに持っていく…
まさか…
その手に触れた、感触に…「あっ…」私はビクンと身体を震わせる…
堅くて…熱い…斗真くんのそこ…張りつめた男性のそれ…
「ほら… いつも、こうだよ…明里と会うと…俺の…こんななってる…これでも凄く我慢してんだ…
明里を抱きたい…早く…挿れたいって… いつもそう…思ってる…いい加減、苦しいよ…」
「…斗真くん… でも、私…」
「…明里の言いたいことは、もちろんわかる…わかってるよ…怖い、よな…?初めてだから…
でも、俺だって辛い…もう俺達付き合って何年…?俺がこれまでどれだけ我慢してきたか、わかる…?…いい加減、お預け状態は辛い… 明里はいつになったらさ… …俺を…」
「… … … 」
何も言えなくなる…。
斗真くんの言うことが、本当によくわかる…
世の中のカップルは通常、付き合って半年以内にそういう行為をする人が多いって…雑誌に書いてあった…。
私達なんて…もう、数年…
斗真くんはずっと、私を大事にしてくれて…耐えてきてくれたんだと思う…
でも…それにしても今日…いきなり、こんな…
どうしよう… 家に…呼んだのが、いけなかった…?
心の準備をしたうえで、呼ぶべきだったの…?
ああ… どういえばいいの… 私は斗真くんを、真っすぐに見上げた…。
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