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「私だってぇー・・・好きで貧乳じゃないのにぃー・・・うぉぉぉー!!!」
「かなり溜まってましたな。」
「るーさん 慰めて・・・」
「よしよし・・・」
「うおぉぉぉ!!!」
「その『うおぉぉぉ』って何だ。」
「嫌だった?」
「嫌じゃないけど単純に疑問。」
お酒が飲めない加奈子は、先日の飲み会の席で酔った上司に胸を触られたらしい。
しかもセクハラグレーゾーンの言動を浴びせられ、同僚にさえ白い目で見られ・・・コイツ、何かやったのか?というくらい理不尽な不幸が立て続いている。
加奈子は自他共に認める童顔で、なおかつお世辞にもナイスバディーとは言えない体型ではあるが、それでも彼女を悪戯に弄ばれるのは彼氏として良い気はせぬ。
「いでっ・・・いだだっ・・・うおぉぉぉ・・・」
「凝ってますなぁ、お客さん。」
「定時直前にデータ入力祭り・・・勘弁しろ―・・・タイムカード切ってからって・・・ヤバい」
「ブラック確定。」
「いーたたたっ」
少し強めに腰を押すと、加奈子は部屋を揺るがす叫び声を上げた。近所迷惑で苦情入っても知らんぞ。てか誤解されるからやめろって。
「痛いけど・・・セクハラよりはうんとマシ・・・。」
「おー そりゃ良かった」
「いって!わざと押してるでしょ!?」
「押してない押してないwww」
痛い と言いながらも、加奈子は柔らかく笑っていた。
加奈子よ。
そろそろ潮時なのではないのかい・・・?
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