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「あの小童の身元はまだ判らぬのか。」
「と言いましても、グループの者では無かった様で....。」
「なんだと!?」
「ですが、あの....三月の坊ちゃんが掴んだかもしれないと、連絡を入れてきましたよ。」
結が姿を消してから、日に日に苛立ちを増幅させていった四葉の会長。
会場から去る手前で、とある一人の男と共に飛び出したのは、解っていた。
だがしかし、その男の詳細は謎に包まれており、捜索活動は困難とされていたが....。
それから暫くすると、三月の会長とその息子が二人揃って、四葉家へと訪れたのだ。
「もしも、見つければ....当初の約束通りに....。」
「約束は守ろう....。しかし、策は有るのか?」
「ええ、三月を舐めないで頂きたいものですね....。」
国内のパイプラインの一つを握る四葉家。
その後を追う様に、急成長を遂げた三月家。
四葉が持たぬ権力を三月が持っていたのだ。
「どうします?本当に見つけられたら....。」
孫娘が逃げ出す手前、重大な事実が発覚してしまった。
四葉家には、代々受け継がれる奇病が在った。
それは、女子のみ症状が現れると思っていたが....。
「それでも構わんっ。追々、例の男とやらで孕ませれば....。」
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