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・他人が口にする事は風聞にすぎない!
人間誰しも、完璧に全員から好かれるのは不可能だ。
不特定多数からの好意だって、全部が全部本当の自分を知り得ている訳じゃない。
上辺だけの自分の善さをまるで知ったか振り、本当の自分を見ずに、客観視した善い所だけを都合よく拾い上げる。
それが自分に恋している他人ならば、まだ可愛いものだ。
逆に、俺の悪い噂を聞いて、勝手に嫌い始める輩も居るもんさ....。
出来る男の裏は、弱者を甚振り自分の糧としている。努力知らず、世間知らず。
そして「彼奴は、俺達を見下してる。」などと勝手な被害妄想を浮かべて、勝手に敵になっている。
「ねぇ....私たち付き合わない?」
一時の恋情に惑わされてして、二度目以降を独占しようと企む。
その言葉には裏が在ると疑ってしまうのは、悪い癖なのだが、敏感に反応してしまう人間は、どうも疑り深い。
「瀬尾ってね....。」
俺の知らない場所で、俺の知ってる奴、知らない奴を交えた会談は、勝手に俺という人間を創造するのだ。
それが全部正解を回答しているのならまだ良いのだが....
あちらこちらから放たれる論争は、やってもいない悪行の数々を次から次へと口に出すと、それは他人を傷付ける刃物と化す。
「君、瀬尾君だっけ?えっとね~君が担当なら、ウチは契約しないよ。」
知らぬ間に、伝染していく黒い噂。
過去の話が未だに飛び交う世の中。
どこから聞いたのか、敵に向ける視線って奴は、慣れないものだ。
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