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俺の仕事は、朝一から現場に直行して、契約を取ったら、その足で次の現場へと向かう。
ある程度一日のノルマ以上を達成出来たら、事務所に戻って、デスクワークをして適度なタイミングで退勤する。
仕事終わりに一杯かましながら、人間観察をする。
気取られない程度に、イイ女を探して、出来るだけあっちから声を掛けてくるのを待つ。
要はタイミングだ。本気な糞女なら、真っ先に俺の横に来て、態と体を擦り寄せて甘えてくる。
だけど、そんな女よりもイイ女ってのは、少し恥じらいを見せて、遠慮がちになる。だから俺が偶然を装って接近し、紳士に接して落とす。
「へぇ〜。今日一人なんだ。俺と一緒だね。」
少し社交辞令で、間接的にでも良い。容姿を誉める事は必ずお忘れなく。
少しずつ酒の力が発揮されると、女はボロを出す。
「酔っちゃった....。」
「あれ、そうなの?もう帰る感じ?」
さり気無く帰さない。まあ最初から狙った魚を逃す訳ねーけどな。
明らかに火照った顔を見下ろしながら、少し前のめりになって、目線を合わせてまじまじと女の瞳を見つめると、その黒い瞳には俺の姿しか映ってない。
心配する素振りをしながらも、さり気無く外へと誘い出す。
「送っていこうか?」
「....ぅうん。もっと一緒に居たい。」
はい落ちた。俺の勝ち。
これが俺の日常だ。女をホテルまで持ち帰って、その日の鬱憤を吐き捨てる。
まあ定期的にする家の断捨離みたいなのより、毎日こまめに清掃する方が環境の保全にはピッタリなのよ。
甘い言葉で誘惑して、適度に刺激し、柔らかくなったところで、お邪魔させてもらう。
そこからは俺のターン。激しく打ち付けて、揺さぶって、気持ち良い事を沢山させてもらって、吐き出して....。
「ごめんね、俺この後会社戻らないとだから。」
偶に寝落ちしない女が居る際は、適度な理由を付けてさよならをする。
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