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すると、山下がそっと目を閉じた。
まさかの行動に驚く。
何無防備に、こんな人が沢山いるところで目なんか閉じてんだよ…。
お前のその顔、他のやつなんかに見せる気なんかない。
「お前、すっげぇ変な顔してるな」
その言葉に、山下がポカンとした表情で俺を見つめた。
あんな顔した罰だ。
俺は山下のおでこにデコピンをする。
「なにすんの!?」
「いや、あまりにもアホ面してたから」
「ひ、ひどいっ。神田くんのばか」
山下はそう言うと、鞄も持って映画館を出て行ってしまった。
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