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御神が転校して来て八日が経過した。
この間、中間テストがあり、妙子は気分が晴れないまま試験に臨んでしまった。
そして今日はその結果が纏めて返って来る日だ。
「おはよう」
亜理紗がいつもと変わりなく登校中の妙子に声を掛けた。
「うっ、うん。おはよう」
「どうしたの、亜理紗?何かここ最近変だよ」
亜理紗は妙子の変化を見抜いていた。
「そっ、そう見える?」
「うん。もしかして、中間テストの結果の事?」
「そっ、そうなのよ。私、今回ヤバいかもー」
「妙子、いつもトップクラスじゃん。少し位成績が落ちたって別にどうって事ないわよ」
「うん、有難う。でも学年三位以内をキープし続けている人に言われてもなー」
「もう、そういう事を言わないで」
「御免、御免」
亜理紗は妙子にいつもの明るさが戻ったように感じた。
「やだ、後五分で遅刻しちゃう。急ごう」
亜理紗が自分の桃色の腕時計を確認すると、時計の針は八時二十五分を指していた。
「うん」
二人は学校へ向かって走り出した。
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