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プロローグ
もう少しだ。もう少しでこの平凡な日々ともおさらばだ。
あの野郎とあいつが死ねさえすれば・・・・・。
私が今、人前で毅然と振舞えられるのは長年の野心が高揚感を包括するからだ。
今、目の前にいる長年付き合っている同期にも私の気持ちは顔から悟られていないだろう。
この調子なら、後少しの間も大丈夫だろう。
ふと時計に目をやると針が十三時二十五分を示していた。
「そろそろだな」
「ああ、そうだな」
私がそう答えると私達は資料とノートパソコンを両手に抱え、会議室へと歩み出した。
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