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「分かってる。まるでさっきまで降ってた真夏の通り雨みたいに、時が来ればすぐにあなたが消えてしまうってこと。あなたのその何処か遠い世界を見てる瞳の奥に僕はいない。それが見えるから」
「僕にしても同じ…
たぶんこれが最後の恋。
そして時が来れば終わる。
身も心も燃えつくすほど
僕もあなたも夢中になる。
そんな予感がする」
そう耳元に吹きかけられる吐息が
わたしの意識を奪って消えて行く。
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