01.魔導省の官僚は、娘に甘い

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01.魔導省の官僚は、娘に甘い

「パパぁ、新しいバケモノが欲しいよぉ」 「クリスマスに『手乗りドラゴン』を買ってあげただろう?」 「だってぇ、あの仔、弱いんだもん。るいるいのヒュドラにすぐ負けるんだもん」 「だったら、最初からバトル用のドラゴンを選べば良かっただろう?」 「だってぇ、あの時はドローンが欲しかったんだもんっ」 我ながら、一人娘を甘やかしてしまった。 小学生にもなれば、ペットをおねだりするようになる。 自分でお世話するからと言っても、結局、親が面倒を看ることになる。 隣の細屋さん()だって、ケルベロスの散歩をしているのはお父さんだ。
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