猫の呪い

1/6
前へ
/10ページ
次へ

猫の呪い

 よし、帰ろう。  帰ったら、まずあの本の続きを読んで……。  んっ?  あれは……猫?  野良猫なんて、珍しいな。  少し小さめで黄色の目をしていて尻尾が――。  キィィィィィ……  えっ?  その瞬間、一台の車が俺のすぐ近くを横切る。  そのときに、車が野良猫をはね  まるで、車の運転手には野良猫が視えていなかったかのように。  俺はその現場を見るのが怖いのか、息は荒くなり、足はガタガタと震えていた。  俺は車に轢かれてしまった野良猫の姿を見る前に、怖くなって立ち去ってしまった。  
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加