運命の賽子がふられた日

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そうして、ボロボロになりながらも「英検の為の勉強」と「舞ちゃん達と可能な限り毎日遊ぶこと」をなんとか両立させて日々を送る私。 ちなみに、英検の受験日が近くなっても、深夜の悪戯電話が止むことはなかった。 というか、受験日が近付くにつれ、悪戯電話の回数自体は、増えてきていたのである。 受験日の3日前等には、深夜に5回以上かかってきていた悪戯電話。 私と私の家族は、その頃はもう、深夜にかかってきているのは文也の家からの悪戯電話しかないと分かりきっていたので、そもそも、出ること自体がなかったが。 しかし、そうすると――私達が出ないことに苛立ったのか、より長くかけてくるようになったのである。 今までは、1度出ると、残りの悪戯電話は数回ベルが鳴る程度だったのだが――私達が出なくなってからは、まるで「これでもまだ出ないのか」と試して来ているかのように、長く、執拗に鳴るようになったのである。 文也達としては、私達をわざと起こす為――そうして、手を煩わせる為に、私達が電話に出るまで呼び鈴を鳴らし続けていたのだろう。 そんな文也達の思惑が透けて見えていたからこそ、私も家族も絶対に、文也達からの悪戯電話に出ることはなかった。
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