第2話 赤いボールペン

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学校に行って勉強する時って赤いボールペンを使うんだけど、隣の子のボールペンは真っ赤なの。ちょっと不気味だなって思った半分、少し興味を持ったのよ。隣の子がお手洗いに行った時にそのボールペンのインクを確認したの。そしたら、ドロドロインクが出てきたのよ。それは、おかしいと思って自分で舐めたのよ。その後、猛烈な吐き気と鉄の味に呆然と立ちすくんだ。              《解説》 隣の子の赤いボールペンのインクは真っ赤。そのボールペンのインクが何なのか興味を持っている語り部。隣の子がお手洗いに行った時に確かめようとインクが入っている容器を取り出した途端にインクが漏れ出てしまった。それがおかしいと思った語り部はインクを舐めた。その後の猛烈な吐き気を起こし、鉄の味がしたということはつまり、だということ。語り部が立ちすくめるのも無理はない。隣の子はなぜインクを買わずに血を使ったのか、誰かを殺した時に出た血なのか、その子に聞くのはやめたほうがいいかもしれませんね……
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