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卒業する姿を見て。
泣きそうになる。
彼らの姿。
……数えられない程、彼らを見てきたけど。
姿が薄れて、巣立つ。
……これから僕らは、別々の道を進む。
過ごした日々を胸に。
次世代へと。
……色々と、自信はなくとも。
「彼らが居ないと……」
……なんて言ってらんないんだ。
頬を叩いて、気合いを入れる。
……彼らが居ないシンセカイヘ。
進んでいくんだ。
……こんな、弱虫な僕だけど。
彼らの様に……
「……変われるかな?」
ずっと見つめてた、理想の姿へ。
桜の花弁が吹き荒れる。
……この先。
どんなことがあったって。
「……行こう!」
乗り越えてみせるさ。
----走り出した。
……きっと、その先には。
あの日に見た
理想の姿が、待っているから……
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