11ローレンスの御祖父様ベスタ―伯爵にご挨拶

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フランソワがローレンスとキミ―の御祖父様、御祖母様の顔を見る。 「俺はマリエと結婚したい。マリエ以外とは結婚しない」 ローレンスとキミ―のおじい様、おばあ様は呆れたように笑った。 「ようやくまとまったって感じだな」 「まあ、この子たちはこの子たちなりにがんばったのよ」 なんて、感触よしなんだろう。ホッとしてしまった。 私の活躍は全くなかったけどね。 「ということで、俺とキミーの縁談は、これまでどおりすべて断ってください」 「はいはい。わかったよ」 ローレンスとキミ―のおじい様、おばあ様はお茶を飲みながら、すんなりと私たちの婚約を認めてくれた。 やっぱりローレンスってモテてたんだね。くう。 ちらっと横を向くと、ローレンスが口角を上げた。 ドキンと胸が鳴る。 いままでこんなことってなかったのに。 「ところで、マリエさんは身体の具合は大丈夫? 痛いとかない?」 ローレンスとキミ―のおじい様、おばあ様が心配そうに見つめる。 「いえいえいえいえ。だ、大丈夫です」 ひー、なんてこった。もしや昨日の夜のことをご存じで? マリエは耳まで赤くなる。 朝帰りがバレている。初夜でもないに、やっちゃったってバレてるってこと?そんなの恥ずかしすぎる……。憤死……。 ただただマリエは俯くしかなかった。 チーン。
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