12 デビュタント

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努力を認めてくれる人がいるとわかり、うれしくなった。 「マリエ嬢は結婚相手を貴族にこだわるのか? 俺なら王族と同じくらい贅沢させてやれる。この国の貴族になりたいなら、爵位を買ってやる。何処の国のどの爵位がいい?」 ヴィンセントが私の顔を覗き込む。 「マリエ、行くな」 ローレンスはマリエの髪に一房とりキスをする。 ヴィンセントに取られまいとローレンスはますますマリエの腰を巻き込んだ。 ローレンス、ここは人前。は、恥ずかしいんだけど。 マリエがにらむとローレンスはムッとしていた。 ええっと、そういう意味ではないんだよ? ローレンス?
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