13ローレンスの企み

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うちのじじいとバリー様、絶対結託している。 くそお。ぜったいマリエと結婚する。 どうしよう。この可愛い生き物。 そろそろうちの家に着く。 フランソワはまだキミ―と踊っていたし、バリー様も王城にいたから、うちに連れてきたのだ。 介抱する人がいないとダメだからな。 それに、まだ結婚を申し込めていない。何としても今日中に。仮にマリエがうちに泊まることになったら、明日中だ。 御者が到着の旨を知らせてきた。 ローレンスはマリエをそっと横抱きにして屋敷に入る。執事や侍女たちは一瞬目を丸くしたが、「坊ちゃまファイト」とばかりに応援した視線で見られた。 問題はマリエをどこで介抱するかだ。 客間か、俺の部屋かつまり主寝室か、それとも未来の奥方の部屋か。 客間は却下だな。そんなよそよそしいところには寝かせたくない。 キミ―の部屋という案は考えないことにした。 執事もうなずいた。 ということは主寝室か、将来のマリエの部屋だ。 結婚後のマリエの部屋はサプライズにとっておきたい。 となると、俺の部屋か。俺の部屋一択! 執事も大きくうなずいた。 よし、マリエは俺の部屋で休ませよう。 俺の腕の中にいるマリエはにこりと笑う。眠っているのに笑えるとは器用な奴だ。でも可愛い。 眠っているマリエを堪能しよう。 こうしてローレンスはマリエを自分の部屋に寝かせることになったのだった。
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