思考停止

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ざあざあ、と雨が降ってきた。 なぜ、僕はこんな雨の中傘もささずに佇んでいるのか疑問を抱きながら、ふと水面を覗き込んだら。 そこに写っていたのは、大嫌いなカエルだった。 なぜ、大嫌いなカエルになっているのか。 いくら考えても分からない。 考えても考えても分からない。 まるで、思考がだんだん出来なくなっているような。 そもそも僕は誰なんだ? ああ、もう分からなくていいか。 とりあえず、食べられる虫でも捕まえにいくか。 ケロケロケロケロ。 ケロケロケロケロケロケロケロケロ。 こうして、自分の名前すらも分からなくなってしまった哀れな少年は、カエルとなって生きていくことになりました。 皆さんは、よく考えて生きてくださいね。
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