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友達がいないわけじゃない。
ゲームや漫画、バスケだって面白い。
これと言った不満はないはずなのに、代わり映えのない日々に満たされない何かを感じていた俺は、自分で言うのもなんだがそこそこ勉強ができて、そこそこスポーツ万能で、そこそこ背が高くて、そこそこ女子にもモテている。
何不自由のないありふれた日常が、俺にはとてもつまらないものに思えていた。
学校に行けばいつも同じ顔ぶれ、同じ話題。
黒板に書かれた板書をひたすらノートに書き写すことに1日の大半を費やし、次の日も、また次の日も同じ事が繰り返されていく代わり映えのない色褪せた日々。
そんな日々の中で、俺は出会ってしまった。
この先、俺がずっと心を揺さぶられ続けることになるただ一人の女性に。
それは、俺が14歳になったばかりの夏だったーー
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